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1セント硬貨 (アメリカ合衆国)

セント(英語:Cent)として知られるアメリカ合衆国1セント硬貨は、アメリカ合衆国内で流通する通貨。1アメリカドルの100分の1の価値と同等である。硬貨の表側にはアメリカ合衆国第16代大統領、エイブラハム・リンカーンの肖像が、彼の生誕100周年にあたる1909年の発行時より描かれている。リンカーンの生誕150周年にあたる1959年以来、裏側にはワシントンD.C.に位置するリンカーン記念館がデザインされるようになった。硬貨は19.05ミリメートル(0.75インチ)の直径と1.55ミリメートル(0.061インチ)の厚さで鋳造されている。

1セント硬貨はよく「ペニー(penny)」と称されるが、アメリカ合衆国造幣局が定めている公式な名称は「セント」である。

第二次世界大戦もピークを迎えた1943年、戦争で消費する銅の需要のために、亜鉛でコーティングされた鋼鉄を用いて造られていたセント硬貨が短期間鋳造されていた。数少ない1943年版の銅製のセント(アメリカ合衆国造幣局によれば40枚と報告されている)硬貨は、貯蔵庫に残っていた1942年用のプランシェットを用いて鋳造された。1943年に続いて、当時は回収された薬莢を使用し硬貨が鋳造工程へと進んだため、硬貨の仕上がりに真鍮の条痕がついたり、硬貨が黒みがかっていたりすることは、他の年よりもよく見られた。

1970年初頭、銅の価値が1セント硬貨に含まれる銅の含有量のほとんどを超える地点にまで達したため、造幣局はアルミニウムのほか青銅を混在させた鉄の合金など、硬貨に使用するための代用となる金属をテストすることになった。このときセントの材料にアルミニウムを使用することが決定され、150万枚を超える硬貨が鋳造されて発行を待ったが、最終的に流通へは至らなかった。現在これらは違法な硬貨とされ、アメリカ合衆国シークレットサービスによる没収の対象となるが、依然として少量のアルミニウム・セントが収集家の手中にあると信じられている。現存のうち1枚はワシントンD.C.にあるスミソニアン博物館に所蔵されている。

セント硬貨の金属構成は1982年、再び額面に含まれる銅の価格が1セントを超える位置まで上昇し始めたため変更された。一部の1982年の硬貨には97.5パーセントの亜鉛が使用されているが、その他は95パーセントの銅が使われている。その後銅の価格は1セント硬貨を鋳造しても採算が取れるレベルにまで落ち着いた。

2007年5月26日時点で、銅と亜鉛の価格は1ポンド当たりそれぞれ3.39ドルと1.67ドルである。こうした価格において、1982年以前に鋳造された銅製のセント硬貨は、2.267セント分の価値がある量の銅を含んでおり、溶かして売却すれば利益が得られることから格好の標的となった。しかし、こうした悪質な期待に反して、合衆国造幣局は2006年12月14日に新たな規制を履行した。これはセント硬貨やニッケル硬貨を溶かしたりする行為に罪を負わせ、硬貨の輸出に制限をかけるものであった。この規制に違反した行為を行った者は、1万ドルの罰金や5年以下の禁固刑に処せられる。
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現在鋳造されている、銅メッキされた亜鉛を用いて造られる1セント硬貨は、金属価値に換算しておよそ0.943セント(変動あり)に値する。しかし、硬貨の鋳造には1枚当たり約0.6セントの費用がかかる。亜鉛の価格が急激に上昇した折には、合衆国造幣局が他の代用金属を再び探さなければならなくなる。しかし、造幣局が鋳造し流通させる通貨単位や、硬貨の含有量を決定づけるのは合衆国議会である。造幣局は議会が命じる硬貨のみを鋳造するため、通貨単位を変更したり廃止したりする権限を持ってはいない。議会や大統領の署名で制定される法律によって、廃止等を行うよう指示されたならば、アメリカ合衆国財務省は再びセント硬貨の変更や段階的な廃止を検討するだろうという指摘がある。これは1セント硬貨を廃止しようという声や、それに関連した法案が挙がっていることに関係するものである(Efforts to eliminate the penny in the United States)。現在は硬貨の需要もあり連邦準備銀行もそうした需要に合うような目録の作成を求めているため、造幣局は1セント硬貨の鋳造を続けている。

青銅・銅・亜鉛のそれぞれを用いて鋳造されたセント硬貨は、その違いを耳で聞くことができる。硬貨を指で連続して弾いてみると、主に銅製のセント硬貨は12キロヘルツの音で音が鳴り響くが、亜鉛が多く含まれるセント硬貨は音が響かない。

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2009年06月07日 13:10に投稿されたエントリーのページです。

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